全国発リーガルジャパン弁護士ブログ

熱中症体験記

Posted : 2011/08/12

 こんにちは、呉事務所の相川祐一朗です。

 ここ数日猛暑が続いていますが、皆様体調を崩されていませんか?
 水分をしっかり取って、激しい運動は避けましょう。

 そう言いながら、実は私、数日前に、熱中症で生まれて初めて救急車で搬送されるという経験をしてしまいました。
 今回はその時のことを元に、ブログを書きたいと思います。

 先週末から3日間、全国の法曹関係者が集まるテニス大会が広島で開かれていました。
 私も、幹事として大会運営に関わらせて頂くとともに、西軍代表で試合にも出場したのですが、その試合後、救急車で運ばれることとなったのです。

 試合自体も3時間と長かったのですが、何しろ午後1時~4時までの一番熱い時間帯をずっとハードコート(セメントやアスファルト等を基礎にしている固い地面のコート)でしていたので、倒れるのもまあ当然という状況でした。
 イメージとしては、晴れた真夏の午後に道路の上をずっとランニングとダッシュを繰り返している感じでしょうか。ウエイトオーバーかつ運動不足な上にそのような条件でテニスをずっとすれば、まあどうなるかは大体想像がつくと思うのですが、いや、本当に死ぬかと思いました。

 試合中盤から意識は朦朧とするし、足はつるし、生まれたての小鹿のような足取りで試合をしていたのですが、不思議なもので、ある時点からふっとしんどくなくなり体が軽くなったんですね。
 なんだ暑くないじゃないか、足もまだまだ動く、おぉもしかしてこれがランナーズハイか!とその時は思ったのですが、今から考えると、感覚が麻痺してきていたのでしょう。

 そこからコートを所狭しと動きまわり、なんと試合は5-7、6-1、6-4の大逆転で勝利しました。
 ここで終わっていれば、いい夏の思い出になっていたと思います。
今思えば、ヤバいと思った時におとなしく棄権していれば、救急車のお世話になることもなかったのでしょう。

 試合後もアドレナリンがでていたのか、15分くらいは普通にしゃべって元気でした。
 今日のビールはおいしそうだ、なんて話を周りの人としていたのですが。
 

 しかし、急に立っていられなくなって、座ってすらいられなくなり、その場に倒れこんでしまったんですね。気持ち悪くて、何とか受け答えはできるのですが、体は動かせない状態でした(もちろん両足はつった状態)。

 周りの人も、体を冷やせと言って、濡れたタオル(全く絞ってない)を体にかけてくれるので体中びしょ濡れになるし(いや、もちろん感謝していますよ)、屋外なので涼しい場所もないし、あぁもうだめかもしれん…という思いが頭をよぎりました。

 そして、グロッキー状態を見かねた先生が、救急車を呼んでくれたのですが、また恐ろしい事態が。

  

 

救急車が来ない。

 

 

 

 5分待っても10分待っても、待てど暮らせど来ない。
 結局、15分近くたってようやく到着しました。
 
 今でこそブログにできていますが、もしこの時重症だったら、そんな状況ではなかったかもしれません。

 救急車が到着し、車内に運ばれて、もう安心…と思ったら、まだまだ。

 

  

 

 

 救急車が全然動かない。

  

 

 

私「あの…まだ動かないんですか…?」
救「あ、受け入れ先が決まったら動きますね」
私「!?」

 

 そうです、数年前に救急患者が数10か所受け入れ拒否されて、そのまま死亡するという時間がありましたが、程度は違えどまさにその問題です。

 
 受け入れ先がなかなか決まらない!

救「意識があるしバイタルも安定しているから大丈夫ですよ」
私「いやいやそういうことじゃなくて…」
救「冷房強くしておきますね」
私「はぁ」

 そんなやりとりを救急車の中でしているうちに、受け入れ先病院が見つかったので(ここまで救急電話をしてから30分弱)、そこに搬送してもらいました(ここまで約40分)。

 本当に軽症でよかったと心から思います。

 その後、病院で点滴を2本打ってもらって、2時間ほどで何とか帰れる状態にまで回復しました。
 喉もと過ぎれば熱さ忘れるとはよく言ったもので、予定では翌日も試合があったので、

 

私「いや~ありがとうございました。明日はもうテニスしても大丈夫ですよね」
医「明日テニスしたら腎臓が終わりますよ」
私「!?」

 

 すぐに翌日の欠場を決めました。
 最低1週間は安静にとのことだったので、今も一応安静を続けています。

 

 今回救急車を呼んだ場所は、新興住宅街だったのですが、街の中心部からは少し離れた位置にあります。こういった場所は、住むにはいいのですが、万が一の場合の救急医療体制の整備が、必ずしも追いついているとは言えないのかもしれないと感じました。
 救急対応の病院はやはり街中にあるので、そこまでの搬送時間を考えると、1分1秒を争う急病患者の場合には、ややリスクが高くなるのではないでしょうか。

 医療の充実は、生活において最も重要な要素です。医療における地域間格差、都市と地方の格差をいかにしてなくしていくかは、この国のこれからの在り方にも大きくかかわってくるように感じます。都市への人口集中と地方の人口減少の流れを変えようと思うのであれば、この点の格差の解消なしには不可能ではないでしょうか。地方医療における人的物的整備をしていくことが、これからの社会には必要なのかもしれませんね。

 そして何より、自分でリスク管理できることはするということが大事です。
 ここ数日で、熱中症で病院に運ばれた人が急増したそうです。
 屋外のみならず、室内であっても熱中症にはなるので、室温調整、水分補給を行って、自らの体調を管理することが重要ですね。

  

そういえば昔、テニス部の顧問が言っていました。

「もうこれ以上できない、と精神的な限界がまず来る。しかし、本当の限界、いわば肉体の限界はその先にある。精神的な限界を感じているうちは、まだまだ限界ではない。」
「もう限界と思ってチャレンジを辞めたら、その選手はそこまで」

 純真無垢だった高校時代の私は、この言葉を信じ、常に限界の壁を越えようとチャレンジしていましたが、一度も越えられませんでした。

 しかし今回、ついに顧問の言う境地に達することができました。10年以上たって、ようやくそのレベルまで来れた。

 その管理能力のなさ、初めて自分で自分をほめたいと思います。

 高校時代、限界を超えなくてほんとによかった。

  

 皆さんは限界を感じる前に休むようにしてください。

 

 なお、道路交通法施行令14条で、緊急走行をするためには①赤色灯をつけること②サイレンを鳴らすことが要件として定められていますので、これをしていない場合には、パトカーや救急車といえども一般車両と同様に扱われます。パトカーや救急車だからといって交通ルールを守らなくてもいいというわけではないんですね。




↓ブログランキングに参加しております。 よろしければクリックをお願いします。

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士
へ
にほんブログ村   人気ブログランキングへ