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るろうに剣心~伝説の最期編~

Posted : 2014/09/22

 劇場公開されたばかりの「るろうに剣心~伝説の最期編~」を観てきました。

 るろうに剣心は、1990年代後半に連載されていた漫画です。
 「るろ剣」の愛称で親しまれていますが、明治維新を成就させるために、幕末に人を殺め続けた人斬り抜刀斉こと緋村剣心が、明治維新の後は一転して人斬りとしての贖罪に悩み苦しみながら、「殺さず」の信念をもとに、今度は多くの人の命を救っていくストーリーです。
 キャラクターの描写、特に四乃森蒼紫、瀬田宗次郎、悠久山安慈など、敵キャラにも様々な深い事情があって、その悲運の生い立ちや背景から、数奇な運命を辿ることになった描写が大変丁寧で詳しく、その卓越した世界観には、今なお多くファンがいます。私も「ワンピース」や「スラムダンク」と並んで、最も好きな漫画の1つに上げたい作品です。

 さて、今回、その世界観を壊さないで映像化することは無理ではないかと心配しましたが、見事に映像化できていたと思います。
 この作品では、剣心と対決するラスボスとして、圧倒的な力を持つ志々雄真実が登場します。かつて剣心同様に、明治維新の影の暗殺を担当しながら、明治政府から、その極めて危険な思想を危ぶまれて、発汗組織が全滅するほど酷い全身火傷を負わされた志々雄は、全身包帯姿という出で立ちで登場するキャラクターです。したがって、表情を作ることやアクションの描写が大変難しく、私も含めて原作のファンの多くが志々雄の実写には強い不安を感じたはずですが、この映画を観た多くの方が、藤原竜也さん演じる志々雄のど迫力な演技に納得したはずです。
 この点、映画のパンフを読むと、原作者の和月さんも、志々雄は顔を隠してしまっているから、損な役回りですが、藤原竜也さんは目と口と佇まいで見事に志々雄を演じてくださって、すごいなと感じたそうです。
 ラストの剣心対志々雄の立ち回りは壮絶で、原作以上に志々雄の強さや存在感が際立っていましたが、とても良かったと思います。

 また、今回の映画は原作と大筋は変わらないのですが、志々雄が国盗りのために用意した鉄鋼の大戦艦「煉獄」の使い方が印象的でした。原作では、「煉獄」は、早々に剣心たちに大破させられてしまうのですが、映画ではこれがうまく生かされていて、最終決戦の舞台になるように変更されていました。
 これについて、先程のパンフにおいて、和月さんは、連載当時はインターネットもなく戦艦の資料を集めることも難しくて、「煉獄」を舞台にして戦闘アクションを広げて展開させてしまうと、余りにもスタッフの負担が大きくなるため、泣く泣く「煉獄」を早々に退場させることになったという裏話を披露されていました。
 そして、原作では描けなかった「煉獄」への想いを、この映画は叶えてくれたので、すごく嬉かったともおっしゃっています。
 以前、小説や漫画の著作権とドラマや映画の著作権の関係の話をしましたが(ドラマ「JIN」の結末と漫画「JIN」の結末)、このような制作過程を辿って、作者も納得する、もう1つの「るろ剣」ができたことは、作者にとってもファンにとっても幸せなことだったと思います。

 今回映画館では、「るろ剣」の連載当時を知らないような若い人たちもたくさん見かけました。
 私も、原作を知らなくても楽しめる作品に仕上がっていると思いますから、是非多くの方に観ていただけると良いですね。




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