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あなたの街の裁判所はどこにあるかご存知ですか?

Posted : 2014/09/01

 最近は証人尋問が4件も重なってしまったので、準備が大変でしたが、先日その3つ目の尋問が京都地方裁判所でありました。

 以前、裁判所は建替時期が来ているものが多いことなど、裁判所の建物事情のお話をしましたが(最近の裁判所の建物雑感)、各地の裁判所は外観だけでなく、当然建物の内部も同じというわけではありません。
 今回ですと、私は、京都地裁での尋問は初めてでしたが、大阪地裁と違って法廷が随分狭かったことが気になりました。
 法廷が狭くても通常の弁論手続きなどに不都合はないのですが、尋問では多少の不都合があります。まず、法廷が小さいと、尋問する弁護士と証人の距離もかなり近くなるため、弁護士が目の前で厳しい質問を浴びせることで、証人はかなり威圧的に感じるかもしれないです。威圧的な尋問は異議理由に当たりますから、その質疑の有効性が問題になるかもしれません。
 更に、反対に証人の方が感情的だったり反抗的になると、至近距離で尋問する弁護士側にとっても、やりにくさを感じることがあります。
 これらは、いずれもこちら側の証人である主尋問では大丈夫なのですが、質疑の中で証人の矛盾点や不合理な弁解を追及していく反対尋問においては、対決色が強くなるため、このような問題点も頭に入れながら、敵対証人と対峙しなければならないことは、多少の負担になります。
 もちろん、各裁判所の法廷にはいくつかのタイプの大きさがあって、事件ごとで使い分けるので、地方の裁判所の法廷が全て小さいわけではないのですが、以上のような理由で、私は、法廷にはある程度の大きさは必要に思います。

 その他、裁判所の建物といえば、法廷の大きさだけでなく、構造が一律でないことも面白いです。
 多くの裁判所は、東京地裁や大阪地裁みたいに長方形横長で真ん中にエレベーターホールがあり、左右に法廷が広がっています。東京が階層で刑事民事に分かれているのに対して、大阪は階層ではなく、左右に刑事民事に分かれている特徴はありますが、この構造がスタンダードです。
 しかし、全国には違う構造の裁判所もあり、例えば大津地裁みたいに、ほぼ正方形で口の字みたいな形の建物もあります。ぐるりと一周して、法廷を配置してあります。
 ユニークで特徴的なのは名古屋地裁です。左右に分かれた長方形なのはスタンダードだとして、真ん中に大きな吹き抜けがあるため、左右の建物を行き来できる階が限られています。あれは慣れないと迷子になります。

 

 建物の所在地自体がユニークな裁判所もあります。
 もともと裁判所は、城下町の一部としての名残か、お城や城跡の近くに所在している建物がかなり多いです。
大阪家裁は、大阪城のすぐ近くにありますが、私が行ったことがある裁判所だけでも、大阪地裁岸和田支部、和歌山地裁、広島地裁、福岡地裁、大分地裁中津支部など、裁判所とお城はセットになっているような場所が多いです。
先日も彦根に旅行に行った話をしましたが(ひこにゃん、恐るべし!)、大津地裁彦根支部に至っては、何と彦根城のお堀の中に存在していました。

  

普段は気にされていないため、そもそも自分の街を管轄する裁判所がどこにあるか知らないという方も多いでしょう。
今年のバレンタイデーは全国的に記録的大雪でしたが、私は、偶々名古屋地裁岡崎支部で裁判がありました。普段は駅前から10分近くタクシーに乗るのですが、この日はタクシーが全く捕まりませんでした。
そのため、雪の中を1時間近く歩いたのですが、土地勘がなく、方向がはっきりしないで、途中で何度か地元の方に裁判所の場所を尋ねました。しかし、すぐ近くにあるはずの地元の裁判所がどこにあるか、正確には分かる人に中々出会うことができず、私は街中で遭難しそうになりながら、改めて市民と裁判所の距離感を感じて、少し悲しい気持ちになりました。
皆さんは、自分の街の裁判所の場所が正確に分かりますか?
欧米では、いざというときの自己の権利の砦になる自分の街の裁判所の所在地は、しっかり把握できている人が多いと聞いたことがあります。たしかに、日常生活において、余り想像できないでしょうが、有事の備えのつもりで、自分の街の裁判所の所在は、市役所などと同様に、しっかり把握しておく方が良いと思います。
あなたの街の裁判所も、実は意外に身近にあるかもしれませんね。




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