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バイオハザードと法律相談料

Posted : 2014/08/18

 お盆休み期間に、少し時間ができたので、プレイステーションのサバイバルホラーゲーム「バイオハザード・コードベロニカ」をやりました。
 私は、学生の頃は空き時間にゲームをすることが多くて、夏期休暇には、友人と徹夜で「信長の野望」などのシュミレーションゲームに夢中になることもありましたが、最近はなかなか時間がなかったので、ゲームをするのも久し振りでした。

 「バイオハザード」シリーズは、ゾンビを倒しながらミッションを遂行していくサバイバルゲームです。私が最も好きなシリーズゲームの1つですが、ショットガンやマグナムなどを撃ち込んでゾンビを倒していくことは、ストレス解消にもなっているのだと思います。
 ところで、このコードベロニカは、以前私がやったことがある「バイオハザード1~3」とは異なり、随分ストーリーが長く、またグロテスク度も相当高かったです。そして、何よりも手こずったのは、解かなくてはストーリーを進めることができない謎の数が多くて、クリアすることが非常に難しかったことです。
 このような場合に、ゲームの中でヒントを探して徘徊し、自分で考えるのが面白いのですが、それでもどうしたら良いか分からなければ、以前は攻略本を購入して、該当箇所の謎解きを確認してから進むものでした。しかし、コードベロニカは新作ではなく、十数年前に発売された作品ですから、通常の書店には、もうそのような攻略本は置いていません。そこで、仕方がないので、インターネットで検索してみると、実に様々な攻略サイトが溢れていて、知りたい情報は全て簡単に見つかりました。
 物心ついた頃からインターネットに慣れ親しんだ最近の人達は、分からないことがあれば、まずグーグルなどで調べるはずで、「ググる」という造語があるくらいですから、当然なのでしょうが、若い頃にインターネットがなく、アナログの私には、予想できたこととはいえ、その便利さや実用性には改めて驚かされました。これでは、もう攻略本など買う人はほぼいないだろうし、ゲームメーカーはゲームソフトに加えて、ゲーム攻略法をまとめた公式攻略本を販売することで、利益を増やしていた手法が通用しなくなっているように思いました。

 私は、つくづく情報を有料化することは難しい時代になっていることを痛感し、同時に法律相談料のことを考えました。我々弁護士による情報提供といえば、まずは法律相談であり、弁護士業界はこれについて、従来30分5000円ほどの高額な料金をいただいてきたからです。
 しかし、今、各地の弁護士会で法律相談件数が非常に減ってきていて、札幌弁護士会のように、弁護士会が主催する法律相談を無料にした単位会も現れています。
 それは、このバイオハザード攻略法ではないですが、インターネットによる情報の普及と無関係ではないはずです。簡単な法的疑問なら、以前のように難解な法律専門書を読んで調べなくても、一般の方にもある程度のことは分かるようになりました。したがって、当然法律相談件数は減少します。
 また、自分で調べた後、もう少し詳しい説明を聞きたいと思う人がいても、有料…しかも比較的高額な料金が必要と聞くと、時間があるときにでも、もう少し自分で調べてみようかな…と考えて、なかなか弁護士による有料の法律相談の予約を入れることまでは躊躇する人が多いことも無理からぬように思います。情報に対するアクセスは飛躍的に簡単かつ豊富になり、わざわざ高い料金を払ってまで、弁護士の法律相談を受けなくても良い、という考えの人が増えているように思います。
 以前、ある弁護士さんは、インターネットの普及によって、我々弁護士だけが法律の専門的な情報を独占できなくなったから、法律相談料の有料化は限界に来ているというお話をされていたのですが、弁護士の中にも、このように情報の有料化である有料法律相談は、曲がり角まで来ていると感じている方は少なくないようです。

 もっとも、バイオハザードの攻略情報と法律相談は勿論同質の情報ではないです。
 前者は、確かに詳細で正確な情報ですが、ゲームを進めるために必要な情報は、基本的に誰にでも等価値の均一的な情報です。
 しかし、後者はそのような均一的な基礎情報をもとにして、その相談者個人に当てはめたときの個性をどう考えて、相談者に相応しい解決の道筋を立てるかが重要になります。
 したがって、私は、法律相談はネット情報とは異質の価値があり、それを提供させていただく自負がある以上、その無料化には反対なのですが、確かに少し調べてから、ある程度の基礎知識を持って、法律相談に来所される相談者の方が最近増えたことも事実です。そのような方に均一的な基礎知識だけを話しても、有料の価値を感じていただけないことは確かだと思います。

 要するに、今後の法律相談は、相談者の準備具合によっては、インターネットでも分かる基礎知識の説明は簡潔に終えて、それを前提として、弁護士としての経験を活用しながら、インターネットでは得られない、その方の社会的立場や年齢、性別、更には性格などに相応しい解決方法に力点を置いたアドバイスをしてあげられるかどうかが、有料のポイントになるのだと思います。解決方針を押し付けるような法律相談はしたくないので、私は、極力相談者の意志を尊重したいとは考えているのですが、これからの法律相談は、解決指針の推奨を強くメッセージにして、意識的にもう少し深く踏み込んだアドバイスをすることが求められるかもしれません。
 専門家として有料法律相談を実施することは良いとしても、求められる法律相談の中身も時代と共に変わって来ているでしょうから、そこを意識した法律相談をしていきたいと思っています。
そこを意識した法律相談をしていきたいと思っています。




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