全国発リーガルジャパン弁護士ブログ

「認知症」について

Posted : 2012/10/31

札幌の塚谷です。

弁護士として仕事をしていると,様々な病名を聞くことになりますが,その中でもよく聞くのが,「認知症」です。

「認知症」にも実は様々あって,代表的なものを割合に応じて分けますと,約6割が「アルツハイマー型認知症」,2割が「脳血管性の認知症」,1割が「レビー小体型認知症」,となります。そして,最近注目されているのが,「ピック病」という認知症で,これはアルツハイマー型認知症だと思ったら,実は「ピック病」だった,というケースがあるようで,医師でもその診断は難しいようです。

この「ピック病」の特徴は,衝動行為(突発的暴力行為,性的な逸脱行為等),拒絶や徘徊行為,さらには言語機能が早い段階で崩壊する,といったものです。このような危険性を伴う症状は,物忘れや判断能力の低下という,認知症の素人的な理解とは少し異なる特徴であり,認知症の危険性を再認識させてくれます。

「認知症」は,まず中核的な症状があって,その後,周辺症状へと状況が悪化していくのが一般的なようです(ピック病のように,早期の段階で周辺症状がでるものもあります。)。中核的な症状としては,記憶障害や判断力障害,実行機能障害など,比較的おとなしい状態です。この段階であれば,薬物治療の必要性も比較的少ないといえます。周辺的な症状というのは,幻覚や妄想,異食,過食,暴言暴力等,他者へ危害が及ぶ可能性のある状態になります。

この,周辺症状は,介護を困難にする症状であり,薬物治療が必要になることがあります。ただ,先程の「ピック病」もそうですが,薬物治療が不可能なケースもあります。

今後,高齢者人口の増加はますます顕著になります。必然的に,「認知症」の人口も増加するでしょう。そんなとき,家族のみの介護では限界があります。限界がくると,周辺症状の異常性に耐えきれず,突発的な行動に出てしまうこともあります(実際にこのような事件は起きています。)。そのような事態を避けるためにも,「認知症」の正しい理解を共有して,医師・家族・病院や施設のソーシャルワーカー・ケアマネージャー等でチームを作って,介護していく必要があります。




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