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面会交流?

Posted : 2012/07/18

札幌の柴田です。

離婚後又は離婚前の別居中に,子を監護養育していない側の親が,子に会うことを面会交流といいます。

面会交流は,以前は「面接交渉」と呼ばれていたものですが,数年前より呼び方が変わったようです。

面会交流は,子と別居している親が子に会いたいがため行うものと誤解されがちですが,第一次的には,子の利益のために行うものとされています。

昨年(平成23年)の民法の一部改正にあたり,「父又は母と子との面会及びその他の交流…については,その協議で定める。この場合においては,子の利益を最も優先して考慮しなければならない。」との文言が加えられ,面会交流においては子の利益を最優先すべきであることが明文化されました。

もちろん面会交流には,子に会いたい親のためという側面もあることは否定しませんが,それはあくまで子の健全な成長のためには男親と女親の両方の存在が必要であり,別居している側の親が子の健全な成長に必要であると認められることが前提になっていると思われます。

それゆえ,別居している側の親に問題があり,子に会わせるとその健全な成長を阻害するような場合には,面会交流が制限されることもあります。

もっとも,別居している側の親に面会交流を制限しなければならないほどの問題があると認められるのはかなり例外的な場合に限られるため,通常は別居している親に面会交流が認められて,同居している親が別居している親に子を会わせるように配慮することが求められることになります。

しかし,夫婦は何らかの問題があって離婚しているはずなので,同居している親が面会交流に前向きになることは通常考えられず,面会交流させることに反対して,面会交流に条件を付けたり,何らかの理由をつけて面会交流をさせなかったり,といったことも多く発生します。

結局,離婚時や別居時での夫婦間の感情のもつれが,面会交流の場に持ちこまれてしまい,子の利益を最優先するという面会交流の目的が達成できないことになってしまうのですが,一旦離婚した夫婦が子のためだからと面会交流の時だけ一時休戦するというのは、なかなか簡単にできることではないと思います。

同居している親は子を別居している親に会わせなければならないという負担を負いますが,他方,別居している親もこれまではいつでも自由に会えた子に離婚や別居がきっかけでいきなり会えなくなってしまうという負担をすでに負っていますので,負担を負うもの同士お互い歩み寄れば,とも考えられなくはないですが,感情のもつれは理屈ではないので,やはり難しいですね。




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