全国発リーガルジャパン弁護士ブログ

弁護士の仕事

Posted : 2012/07/17

札幌の猪原健弘です。

 カルテがない薬害C型肝炎北海道訴訟弁護団,由仁・三川注射器C型肝炎訴訟弁護団に所属して取り組んでいることは以前お伝えしたとおりです。
  
 
 
 この3連休初日,札幌市内から自動車で約2時間30分,小樽,余市を通りすぎた岩内にある,とある産婦人科医院に弁護団(+妻)の4名で訪問してきました。
 この産婦人科医院は,昭和30年,40年代ころから平成に至るまで長年,開業されていた医院であり,平成に入って医師が亡くなり廃院となっています。現在,司法書士の先生が不在者財産管理人に就いています。
 この産婦人科医院では,当時流行していた止血剤であるフィブリノゲン製剤を使用されていた可能性があること,また医院内には,昔ながらの産婦人科医院で使用されていた器具やガラス製注射器,昔出版された多くの医学書がそのまま残されていると聞き,不在者財産管理人にお願いして,訪問させていただきました。

 医院内は廃墟と化していましたので土足で入らせていただきましたが,昔の医学書やガラス製の注射器,注射器を滅菌する器具などがそのまま残されていました。廃墟の中を黙々と書庫,分娩室,薬品庫など潜入していき,いろんな器具を見つけては,昔はこれでこうやっていたのかななど興奮しながら,カメラ片手に作業を進めていきました。55歳の弁護団長をはじめ我々の作業ぶりに,「いろんな虫の死骸などもたくさん転がっているのに,全くもって気にしないんですね…」と,立ち会いの不在者財産管理人の司法書士の先生も半ばあきれ気味でしたが,そんなことはお構いなしで…。
 購入した昔の医学書は段ボールに詰めて運びだしましたが,自動車2台分くらいにもなる大量でした。非常にカビ臭いです。
 はたして,この医学書の中に,どこまで訴訟に役立つ記載があるかどうか,証拠となりうる原石を見つけることができるかどうか,これからの作業を進めてみます。

 法曹三者とは,裁判官,検察官,弁護士を指します。修習中に誰からか聞いた話ですが,それぞれを例えるならば,裁判官は「料理まだ~,あんまりおしくないなぁ~」と椅子に座って完成した料理を食べる人,検察官と弁護士は,まずは食材を探して来て,調理して,料理を作る人。その中でも検察官は,国家権力というスーパーアイテムにより,ボタンを押せば食材がすぐに揃う。しかし,弁護士は,自らの足を使って,おいしい料理に役立つ食材を探し出さなければならない。そもそも何の食材がよいのかもわからない,欲しい食材がどこにあるのかもわからない。自らの知恵を振り絞って,自らの足を使って,探し出すしかありません。

 5月のゴールデンウィークには,弁護団6名で,資料探しのために,国会図書館と厚労省の図書館に丸2日間籠りました。この岩内訪問もその一環です。弁護士の仕事って大変地味な仕事です。ですが,その中に裁判官をうならせるようなよい食材がきっと見つかることを期待して,今後も取り組んでいきます。

 仕事後は,団長よりご褒美をいただきました☆岩内,余市は,バフンウニの有名な地域であり,旬な時期でもありました。
 しつこいけどまたもやアップ。今度はバフンウニ&イクラ丼☆
 

 帰りすがら,峠でキツネの親子にも遭遇~。




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