全国発リーガルジャパン弁護士ブログ

離婚

Posted : 2012/06/04

札幌の浦本です。

今朝,テレビをつけると,芸能人の離婚裁判のニュースをしていました。

この芸能人の離婚裁判の行方自体には特に興味はないのですが,一方は離婚したいが,他方は離婚したくない場合に民法770条1項5号によって離婚する場合についてなんとなく書いてみます(芸能人の離婚裁判がどうなるのかについては書いていません)。

裁判で離婚する場合は,民法770条1項各号の離婚原因が必要ですが,「その他離婚を継続し難い重大な事由があるとき」(5号)に該当すれば離婚できることになります。
「その他離婚を継続し難い重大な事由があるとき」というのは,1号~4号に規定されている事情以外の事情により婚姻関係が破綻して回復の見込みがないときのことをいいます。
婚姻破綻とは,夫婦が婚姻継続の意思を喪失しており,婚姻共同生活を回復する見込みがないことをいいます。そして,婚姻破綻の判断では,客観的事情,特に別居の有無,別居期間の長さが重視されます。
別居期間が短いと,一般的な感覚では,もうやりなおせるとは思えないような夫婦の場合でも,婚姻破綻はなかなか認められません。
家庭の問題に裁判所が首を突っ込みすぎるのは避けるべきとの考えがあるのでしょうが,厳格すぎるんじゃないかなぁ,といつも思っています。

夫婦の一方が離婚したいと強く望んで別居している場合に,まともな夫婦関係を継続することはほとんど不可能であると思われます。
また,離婚するために長期間の別居期間を要求すると,離婚が認められた時点では,新たな人生をやり直すのにかなりの困難を強いることになってしまうように思えます。
逆に,一旦,離婚してもまた同じ相手と結婚することは可能なのであるから,一旦離婚を認めてしまうと取り返しのつかないことになるとまでは言えないようにも思えます。5号による離婚が認められるケースが増えたとしても,どうしても離婚したくないと強く望んでいた元配偶者は,離婚を阻止することに使っていたエネルギーを,離婚後は,(ストーカー的にならない程度に)再度愛情を育んでいくために使えばいいのであって,離婚を望まない側にとってそんなに強い不利益を被らせることになるとも思えません(もちろん財産分与等のお金の問題はきちんと解決するのが前提ですが)。

従って,程度の問題ですが,5号によって離婚できる場合が現状よりもう少し広くなってもいいんじゃないかなぁ,と思ったりしています。

離婚を望まない側からすると余計なお世話ですが,芸能人のニュースに接して,なんとなく思ったことを書いてみました。




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