全国発リーガルジャパン弁護士ブログ

法律って難しい?

Posted : 2012/03/28

札幌の柴田です。

最近は,裁判員裁判が始まったことや,法律家や裁判をテーマにしたドラマや書籍が作られるようになったこともあって,以前よりも法律や裁判に対する社会の関心が高まっているように思いますが,法律は一般の方にとってわかりやすいものなのでしょうか。

私は,脱サラして初めて法律の勉強を始め,それまでは六法全書を開いたこともなかったのですが,少なくとも勉強を始めた頃の私にとって,法律とは全くの「未知」のものでした。

法律は日本語で書いてある,だから外国語よりも勉強しやすい,と書いてあった入門書もありましたが,いざ勉強を始めてみますと,「瑕疵」,「遡及」,「欠缺(けんけつ)」,「公共の福祉」,「一事不再理」,「結果無価値」,「危険負担」など一見しただけでは意味の分からない言葉や,「被疑者と被害者」,「警察官と検察官」,「所有と占有」,「債権者と債務者」など似て非なる言葉が続出したりして,出だしから心が折れそうになりました。

また,ある程度勉強が進んで,裁判例を読むようになっても,「明らかでないとまではいえない」,「然るに」,「蓋し」など,日常的に使われない用語がたくさん使われていて,慣れるまでは一つの裁判例を読むのにも大変な労力を割かねばなりませんでした。

本格的に法律を勉強しようとする方であれば,分からない法律用語が出てきても,文献で調べたり人に聞いたりすれば良いと思うのですが,そうでない方は,日々の生活に追われて分からない言葉が出てきても,その都度調べる時間もなく労力も割けないというのが現実だと思います。

その点で,裁判員に選ばれた方に,いきなり裁判の手続きを理解して,高度な法的判断を求めるのはいささか酷なのではないかと思います。

また,日本では,法に触れることなく警察や裁判所のお世話になることもないまま平穏な人生を送る人の方が多いと思いますので,国民全体が日頃から常に法律のことを意識し,法的素養を高めていく必要があるのかと言われると,それも難しいところだと思います。

近時,これまでになかったような凶悪犯罪が数多く起こっているのを見ますと,法律よりも,まずは一般常識や倫理観・道徳観などを高めた方が良いのではないかとも思えます。

いずれにせよ,まずは私たちのような法律の専門家が,高い倫理観と強い責任感を持って法的なトラブルに巻き込まれてしまった方の力になるべく,日頃から研鑽を積んでいくことが不可欠であって,それを前提に一般の方々の法的意識が少しずつでも高まっていくのであれば,より良い世の中になっていくのではないかと思われますが,難しいところですね。




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